花の島佐渡(佐渡市)

にいがた情報

カタクリ

 佐渡島が「花の島」と呼ばれているなんて、意外に思う方もいらっしゃるかもしれません。なぜそう呼ばれているかご存知ですか?
 まず、花の種類が多いのです。寒暖両系の植物境界線である北緯38度線が島の中央を通過しているため、佐渡島には南北両系の植物が自生しています。
 次に、個体数も多いのです。佐渡島には鹿や熊、猿などの野生生物がいないため、動物による食害を受けず、踏み場がないほど花が群生している所があります。
 3月になると、雪解けを待たずにフクジュソウや雪割草が咲き始め、4月下旬に山開きを迎えると、登山道にはカタクリやオオイワカガミなどが咲き乱れます。地面から泉のように湧き出す花々の生きる歓びとエネルギーを感じに、ぜひ春の佐渡へお出かけください。

(会報誌:2022年3月)