「蓮の露」(柏崎市)

にいがた情報

中村文庫 ソフィアセンター(柏崎市立図書館)

 貞心尼(1798―1872)は長岡藩士 奥村五兵衛の娘。幼名マス。23歳の時に剃髪し、番神の尼寺に入り、心龍・眠龍の姉妹尼と生活。後に柏崎洞雲寺の泰禅和尚に就き得度、柏崎釈迦堂の庵主になりました。嘉永4年柏崎大火により不求庵に移居。30歳の時、良寛(70歳)と出会い数々の唱和の歌を残します。良寛没後、38歳の時に「蓮の露」を残し、後に歌集「もしほぐさ」を残しました。
 「蓮の露」は貞心尼自筆の歌集。市の文化財に指定され、中村文庫に大切に保管されています。貞心尼の弟子智譲尼から中村藤八が直接聞き取り、書き留めた書類や貞心尼のよき理解者山田静里翁の書画なども残されており、良寛・貞心尼研究の貴重な資料となっています。(中村文庫、蓮の露は通常非公開。中村文庫内資料の閲覧は事前にご相談ください。)

問い合わせ先
柏崎市立図書館
☎0257-22-2928(会報誌:2022年2月)