市島酒造株式会社

酒どころ新潟 酒造めぐり

市島酒造株式会社

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市島酒造玄関

●市島酒造はいつから始めたのか
 市島酒造の総本家「市島家」は、約400年前の慶長年間(1598年)に、加賀大聖寺より越後新発田藩に移封された溝口侯に随伴して当地に移住した。市島家は薬種問屋を始め、酒造、金融、回船業などで商業資本を蓄積する一方、沼澤の多い荒蕪の土地を意欲的に開拓し、最盛期には、1830町歩の田畑山林を所有する全国屈指の大地主になった。初代市島秀松が寛政年間(1790年代)に宗家より分家し、現在の地に創業した。
 初代秀松と二代謙は、幼少より学を好み江戸の学者梁川星厳に師事。江戸文人との交流を通して言志社を起こし、後進を指導しながら藩の文化に貢献した。現在は7代目が伝統ある蔵の歴史を受け継いで20種類にも及ぶ酒を造っている。
 
市島酒造株式会社
市島酒造展示室

●酒造りへの取組姿勢
 新潟のお米と水を使い丁寧に造り上げるお酒は新発田近隣の酒屋、料飲店、ホテル、旅館等多くのお客に提供し喜ばれている。また県外にも王紋ファンのお客が増えている。最近は海外にも積極的に展開している。
 その品質は国内外から高い評価を頂いており、全国新酒鑑評会では、7度の金賞を受賞。また海外の日本酒コンテストIWC(インターナショナルワインチャレンジ)の日本部門でも数多くの受賞歴を誇り、日本酒文化を海外に広める活動を続けている。更には、日本酒の蔵元として第1号となる女性1級技能士を輩出するなど、いち早く女性の蔵人が活躍するさきがけになった蔵としても知れている。
 酒蔵の敷地内には200年の歴史を伝える酒造用具及び収蔵品を展示・公開しており、毎年各地から多数の人々が見学に訪れている。
 
市島酒造株式会社
王紋 普通酒/金撰 王紋/王紋 辛口

●お酒へのこだわり
 お米は、新潟県産の酒造好適米「越淡麗」や「五百万石」を良く磨いて使う。水は清冽な加治川の上水を使い、新潟特有の冬場の厳しい寒気の中で、越後杜氏の技で熟成させる伝統の酒造りをしている。
 酒質は淡麗な喉越しスッキリとした辛口の中に、お米の旨味がしっかりと活きている。クセの無い爽やかな喉越しと旨味が活きた味わいは、地元新潟日本海の新鮮で淡泊な魚介類料理と相性抜群だ。
 
市島酒造株式会社
夢 純米大吟醸

●お酒の名前とそれに託した思い
※「王紋」の由来
 創業時の名前は諏訪神社にちなみ「諏訪盛」であったが昭和初期に4代目市島長松が欧州に留学した際、代々伝わる王家の紋章に感銘を受け、以来銘柄を「王紋」に改名した。
 ※純米シリーズ「夢」誕生の由来
 5代目蔵元市島眞平(現7代目市島健二の父)は、良寛の書(夢)と書かれた文字を大変気に入りその拓本を自室に飾っていた。昭和50年代新潟県出身で作曲家の遠藤実先生や前新潟朝日村々長中山与志夫氏(6代目蔵元で現会長市島圀子の父)たちが、自分の故郷をこよなく愛し将来の夢を語り合い、その夢にむかい日々努力している話を伺い、自身も醸造の世界で夢にむかい日々努力していこうと心に決め、夢の字を清酒のラベルの名前にした。
 ラベルの夢の字は、書家でもあった中山与志夫氏(書家名:中山竹径)の直筆である。
 
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雫ラベル

※米海外輸出品「雫」シリーズ誕生の由来
 「市島」ブランドで海外に展開していた「雫」シリーズを平成28年3月より国内でも販売開始することになった。この商品シリーズのラベルには、ワイン愛好者が「レッグ」と呼ぶグラスの内側にお酒の雫が垂れる様子をアイコン化したものを配置し、印象的なデザインとなっている。アメリカ合衆国ではグラフィック・デザイン・USAよりアメリカン・パッケージ・デザイン・アワードも頂いている。
 
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杜氏 田中 毅氏

●日本酒を通して託す更なる目標
 ※酒造りを担う杜氏と蔵人の今後の目標は、更なる酒造りの研鑽を重ねて「どなたの口にも合う飲みやすく美味しい日本酒を造る事」。
※商品をお客に届ける役目の営業社員の目標は、日本全国どこでも「市島酒造」の造る日本酒が手軽に手に入り、飲めるように更に幅広く販路を広げる事。
 
市島酒造株式会社
蔵人のみなさん

●日本酒に託す夢?
 日本酒は日本が世界に誇ることが出来る、優れた食文化の一つである。
 既に海外では日本酒の素晴らしさを認める多くの人々がいる。フランスワインが世界中に飲まれているように、何時かは王紋を始めとする日本酒が世界の食卓に並び、愛される存在になることを、酒造に携わる多くの人が願っているようだ。(2016年10月9日:広報委員 田辺 幸雄)
 
市島酒造株式会社
市島酒造外観
 

酒どころ新潟 酒造めぐり

市島酒造株式会社
新潟県新発田市諏訪町3丁目1番17号
電話 0254-22-2350
HP:https://www.ichishima.jp/

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