棚田の里を後にして


棚田の里を後にして

恵まれた郵政生活50年

 元東京中央郵便局長で、瑞宝中綬賞受章の叙勲の小堺一男氏が、その半生を綴った自分史を自費出版されました。
 氏は、1939年(昭和14年)新潟県東頸城郡山平村蒲生(現十日町市蒲生)に生まれ、4歳の時祖父は病死、6歳の時父はルソン島で戦死され、母独りに育てられました。
 幼少期を振り返って「裕福ではないが、母は子供たちにひもじい思いやみっともない服装されたことは一度もなかった。だから貧乏が恥ずかしいと思ったことはなかった」
 そして、終生もっとも大きな力となったのは、「自分より下はないという信念で、これ以上落ちることはないのだから、何でもできるとの強みに転じたこと」だったと、自分の人生を振り返って語ってくれました。

儀明の棚田
儀明の棚田
出典:にいがた観光ナビ

 氏は、山平中学校を卒業後、松之山湯本郵便局に就職と同時に松代高校に進学します。その後東京都芝郵便局に転属と同時に中央大学法学部に進学します。その後、中央郵政研修所研究部(現郵政大学校)に進み、その後は、小樽を皮切りに、局長や管理職を歴任、平成8年7月札幌中央郵便局長を経て、平成9年7月東京中央郵便局長に就任しました。
 わたしはないないづくしの中から出て来たが、知らず知らずのうちに「カネ」よりも「ヒト」「モノ」よりも「情報」の大切さを知るようになった。そこで、人との付き合いを大切にし、時に世の中を大きな眼で見る努力を重ねていると、自然に大きなものが「ないないづくし」から引っ張りだしてくれそうな感じがすると、書かれています。
 かくいう編集子も、15年程前に、氏にひっぱり出され、会の役員にされて以来、氏を師と仰ぎ。お付き合いさせて戴いています。
 この本を読ませていただいて、ますます氏への敬愛の念が、強くなりました。

夢あきら 筆

2021年6月12日発行
著者 小堺一男
発行者 登坂和雄
発行所 株式会社郵研社東京都港区麻布台3-4-11
(自家本の為非売本)(会報誌:2021年10月)

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