日本一の米どころ 新潟のお米紹介 第二部

暮らしのヒント

「新潟と言えば日本酒消費量と酒蔵数は日本一」酒米の紹介

新潟米が美味しい理由
米づくりに最適な気候
 米の食味は登熟期の気象条件が重要です。この時期の平均気温が約25度であること、昼夜の寒暖差が大きいことなど美味しい米のできる条件を満たすのが、新潟県の気候風土なのです。
肥沃な大地
 日本一長い信濃川、豊富な流水量の阿賀野川などの河川は上流から肥沃な粘土質の土壌を運び、新潟の大地を形成しています。米作りに必要な養分を豊富に含んだ水田が新潟米を育んでいます。
豊富な雪解け水
 冬に降った雪は、雪解けとともに山林の腐葉土の養分を含み、川を流れて平野部に向かいます。根付き始めた苗が水を必要とする春に、清らかな用水として水田を潤します。
作り手の確かな技術
 より美味しい新潟米を消費者にお届けする為、生産者や研究機関等米の生産に関わる関係者が連携して、たゆまぬ努力を続けてきました。高い技術と蓄積されたノウハウをもとに、食味・品質と安全・安心にこだわった米づくりに取り組んでいます。

みずほの耀き

五百万石!
収穫時期8月末早生品種 昭和32年登録育成者新潟県
 作付面積全国第2位の酒米。優れた酒米品種として、全国では「山田錦」に次ぐ第2位の作付面積があります。穂が長く、成熟期の熟色は鮮麗です。玄米は大粒で光沢に富み、大きな心白でその発現も良い品種です。出来た清酒は色沢が淡麗で、酒質は繊細できれいであるという特性を持ちます。
越淡麗!
収穫時期9月下旬晩生品種平成19年登録育成者
 新潟県・「越淡麗」は県産米100%の大吟醸酒を作りたいという、新潟県の酒造業界の長年の願いに応えるために開発した酒米です。大粒で心白発現は「五百万石」より少ないが、玄米タンパク質含有率は低く、大吟醸酒の醸造に必要な高度な精白に耐えられる特性を持っています。「越淡麗」の名は、新潟県産吟醸酒の原料米として、端麗な酒造りを支えていく酒米であることを表しています。
たかね錦!
収穫時期8月下旬早生品種昭和27年登録育成者長野農業試験場
 長野県で育成された酒米で、現在は新潟県で全国の9割以上を生産しています。標高の高い地域での栽培が最も適した酒米であることから、この名前がつけられた。長野県では米が硬く精米時に割れてしまう事が多く作られなくなくなったがスッキリした飲み口とふくらみのある旨さが際立つ「たかね錦」を使いたいという酒蔵からの声も出て他県で復活した。
 新潟の日本酒は「端麗辛口」と言われていますが近年では酒造米だけではなくコシヒカリや新之助等の飯米から醸造した個性的なおいしいお酒が増えています。

「平成生まれの新潟米」

みずほの耀き!

みずほの耀き
収穫時期9月下旬晩生品種・平成23年登録育成者農研機構

 名前の由来は秋晴れの陽の光に照らされた、黄金色に輝く穂を連想して命名された「炊飯米の外観がきれいで、食味が良い」冷めてもおいしい、食味が優れた晩生品種で、粒が大きく艶やかな外観で、冷めてもおいしいことからおにぎりやお弁当に適しています。「コシヒカリ」より外観はやや優れ、うま味は同等で硬さは柔らかめです。さっぱりしているので朝ごはんに合います。

あきだわら!

あきだわら
収穫時期9月下旬晩生品種・平成23年登録育成者農研機構

 名前の由来はあきにたくさんのお米が収穫でき、米俵が並ぶことから命名された。食味・品質が良く「コシヒカリ」より30%程度の多収が期待できる。食味は「コシヒカリ」に近く、玄米の外観品質は「コシヒカリ」と同等です。安価で良質なお米として、業務用途への利用が期待される。バランスが良くどんなおかずにも合わせやすい。定食や弁当に適しています。

つきあかり!

つきあかり
収穫時期早生品種8月末平成28年登録育成者農研機構

 名前の由来はごはんの外観が艶やかで、輝くように見えることから命名された。「どんな料理にも合う、オールマイティなお米」炊飯米はツヤがあり、うま味にも優れる良食味品種。ご飯粒も「コシヒカリ」より大きい。保湿後も美味しさが持続するため、外食店の店内炊飯やお弁当用に適しています。粒が大きく食べ応えがあるので、揚げ物や肉料理などの洋食に合います。

ちほみのり!

ちほみのり
収穫時期極早世品種8月下旬・平成30年登録育成者農研機構

 名前の由来は穂数が多く(ちほ・千穂)、おいしいお米を多数実らせる様子にちなんで命名された。玄米の外観品質、炊飯米の光沢、粘りとも「あきたこまち」と同等の良質・良食味品種。「あきたこまち」より1~3割多収で、安価で質の良いお米として、業務用途での利用が期待されている。粒がおおきく。さっぱりとした味わいで、炒飯・丼物に向いています。

あきあかね!

あきあかね
収穫時期9月下旬晩生品種・平成30年登録育成者農研機構

 名前の由来は晩生で収穫時期が遅く、あきあかね( 赤とんぼ)が色づく頃に収穫できることから命名された。多収で良食味の晩生品種。大粒で玄米の外観品質が良く炊飯米の食味は「コシヒカリ」並の良食味。「コシヒカリ」より収穫期が遅い晩生で、収穫量に優れる新品種。ほどよい粘りと甘みがあり。食べやすく飽きのこないお米で時間がたっても美味しさが持続します。

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(会報誌:2021年9月)
(広報 鈴木)