日本一の米どころ 新潟のお米紹介 第一部

暮らしのヒント

コシヒカリ!

コシヒカリ
うま味と粘りが魅力の新潟米の代表品種

 名前の由来:「越の国に光り輝く稲」になってほしいという期待と願いが込められている。
 昭和19年新潟県農事試験場で行われた交配にはじまる。交配から「越南17号」が生まれたが、品質や食味は良いが、病気に弱く倒伏しやすいという弱点があった。試験場は弱点を栽培技術でカバーし、昭和31年に全国で最も早く県の奨励品種に採用した。米どころ新潟のトップブランド米。新潟一般・魚沼・岩船・佐渡に地域区分されて流通している。

新之助!

新之助
毎日食べても飽きない新たな代表品種

 名前の由来:「誠実で芯がつよく、スタイリッシュな現代的日本男児をイメージ。品質への自信やブランドとしての意思の強さを表現している」新潟県は平成20年から地球温暖化の進行に備え、現在より高温になっても品質が高く美味しいお米の開発を進め、コシヒカリとは異なる美味しさや特徴をもつ「新之助」を選定した。炊飯米は大粒で光沢に優れほんのりとした香り豊潤な甘みとコク、しっかりした粘りと弾力をもつ。冷めても硬くなりにくく美味しさをたもつ。新之助研究会の生産者により食味・品質基準をクリアしたお米のみ流通している。
 「コシヒカリ」より1週間遅い晩生品種。

こしいぶき早生品種!

こしいぶき
柔らかめでさっぱりとした料理を引き立てるお米

 名前の由来: 越こ後しの新しい息いぶ吹きという意味で、21世紀に登場するお米にコシヒカリの血統を受け継ぎ、新鮮で活力に満ちたイメージで県民投票の結果平山征夫新潟県知事が命名。
 コシヒカリの美味しさの特徴を受け継いだあっさり系で柔らかく料理を引き立てる炊飯米はツヤがあり適度な粘りがある。コシヒカリより収穫時期が早い。県内の作付比率は約17%。冷めても美味しい。

葉月みのり!

葉月みのり
極早世品種8月中旬

 名前の由来:「新潟米の中で一番早く新米を届ける為に8月(葉月)に収穫・販売(みのり)することから命名」。
 葉月みのり開発ストーリー「柏崎地域では新米需要に応える為に早生品種「越路早生」を早植えしていたが、8月下旬の新米出荷が収量・品質が不安定という課題があり、生産者はより良い品種を、JA柏崎を通じて県に要望しました。県は育成中の「新潟83号」に取組み、「越路早生」に比べ成熟期が早く、品質・収量に優れ食味も良好であったことから「葉月みのり」と名付けデビューさせることとしました。平成29年に品種登録出願(30年登録・育成者新潟県)した新品種で「コシヒカリ」より3週間早く収穫。食味が良く炊飯米はツヤと適度な粘りあり、柏崎地域で平成元年から本格的な作付けが行われている。

ミルキークイーン!

ミルキークイーン
平成10年登録・育成者・農研機構・中生品種収穫時期は9月中旬

 名前の由来:低アミロース性であるため米粒がうっすらミルク状に白く不透明であること。各種の食味官能試験において「コシヒカリ」に優る成績を示したことから、外観の特徴と「良質米の女王」という意味を併せて命名された。
 低アミロース米の代表品種。炊飯米はコシヒカリより柔らかく粘りが強いのが特徴で、単品需要のほかブレンド用としての適応性も高い。加工米飯として冷えても硬くならず、冷凍米飯やお弁当、おにぎりに向く。米菓原料としての適性も高い品種です。化学的突然変異原MNUをした「コシヒカリ」の後代から育成された低アミロース胚乳品種。

ゆきんこ舞!

ゆきんこ舞
平成20年登録育成者新潟県早生品種8月末収穫

 名前の由来:雪のように美しく透明感のある米のイメージを表し命名された。
 粘りすぎずあっさりした味でしっかりとした食感の早生品種8月末収穫。どまんなかとゆきの精を由来とする。パラパラ感があり油との相性がよいので炒飯に合います。食感がしっかりしていて粒はやや大きく、丼ものやカレーとも相性が良好です。

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(会報誌:2021年8月)
(広報 鈴木)