街道をゆく10 『羽州街道、佐渡のみち』 司馬遼太郎


街道をゆく10 『羽州街道、佐渡のみち』 司馬遼太郎

四半世紀にわたり連載金字塔・紀行文集

 『街道をゆく』は、作家・司馬遼太郎(1923~1996)による紀行文集シリーズ。作者47歳時の昭和46年(1971年)から、作者逝去の平成8年(1996年)2月迄、『週刊朝日』に連載、順次出版(朝日新聞出版)され、43冊目の『濃尾参集記』が最後(絶筆)となった。
 この『街道をゆく』シリーズは、表題が示す如く、街道・みち、すなわち交通に着目し、著者独自の視点で、その地域の歴史・地理・人物について考察をしている。
 そして、司馬氏が、取材執筆のために訪れたのは、日本全国の各地だけでなく、アイルランド、オランダ、アメリカ、モンゴル、中国、台湾︙︙など世界各国にまで及んでいる。

歴史を遡って「佐渡のみち」をゆく

 「街道をゆく10」の本書は前半「羽州街道」、後半「佐渡のみち」と二分。ここでは後半にスポットを。
 目次を見ると、
  王朝人と佐渡
  大佐渡・小佐渡
  あつくしの神
  真野の海へ
  倉谷の大わらじ
  小木の海
  鼠の浄土
  辻藤左衛門の話
  孫悟空と佐渡
  室町の夢
  黄金の歴史
  藤十郎の運命
  二人の佐渡奉行
  無宿人の道

 こんな風に、14章のタイトルがずらり。司馬氏は、実際の「佐渡のみち」をたどりながら、時に、時間軸を遡り、歴史の世界へ分け入るのである。


街道をゆく10 『羽州街道、佐渡のみち』
司馬遼太郎

大作家・司馬遼太郎と共に「佐渡のみち」を歩む

 1976年(S52年)10月。司馬氏は佐渡の両津空港に降り立った。
 司馬氏は来島に当たって、多くの史書を渉猟し現地での実際の取材と相まって佐渡を総合的視点で捉えたいという意図をもっていたという。
 その現地での取材の案内役として、空港に出迎えたのが、江戸期以来、佐渡の歴史・文化の研究拠点で知られる素封家「山本半右衛門家(世襲)」の山本修之助翁・修巳氏の父・子。
 実は、この山本家の身内といってもいい、ごく近い姻戚関係にあるお二人(山田セイ子・広報委員、山本ミチ子・副会長)が、私どもの県人会の、ごく身近におられることを知り、ちょっと驚いた次第。

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