「ネパール/ ヒマラヤにはまって!!」

会の活動報告

坂大 トキエ氏(東京やまと会副会長)

 1939年、南魚沼市に生まれ、20歳で故郷の八海山に初めて登った。

 川崎在住、結婚して2年目で自宅を新築。主婦で埋もれたくないと富士山に29歳で登り、登山がライフワークの一つになる。丹沢、尾瀬、日本アルプスを始め日本百名山の60座に登頂。
 社会教育機関(学童保育指導員)に20年勤め、定年と同時に自分で企画して出かけたヒマラヤの白い高峰に魅せられ10年で14回通うことになる。
 自分の力で頂上に立った時の達成感を求め海外の山へと駆り立てられた。“成せばなる何事も”の精神で、国内全47県、海外の旅はヨーロッパ、中南北米他62回を数え、ついに幻のロー・マンタンに女一人で入って怒涛のトレッキングの旅だった。

 その間に、「自分史」を書き、ふるさとの公民館の支援として蔵書の寄贈や地域盆踊りを守る会、リンゴ・サクランボ・梅・サトウキビなどの「猫の手援農隊」などの応援隊を組織した。
 ヒマラヤの現地の人は、つつましい生活であり、素朴で日本人に親切であった。お世話になったシェルパに日本語を教え、日本人トレッカーに必要なポーターの育成に努めた。子供たちに筆記具などのプレゼントしながら歩いていくうちに、ネパール・ムスタン地域開発協力会理事長で、ネパールにおいて世界最高地の稲作に成功したことで知られる新潟県出身の近藤亨氏と出会い、山村の学校のために何かしたいという思いを近藤氏に相談し、パソコン11台、カラーコピー機を寄贈するという形で実現した。なお、トレッキングとは、山歩きのことで、特に山頂登頂にはこだわらず、山の中を歩くことを目的としている。ただし、結果的に行動の過程で、山頂を通過することもある。

 坂大さんの現在の目標は、
 ・ 一回きりの人生をどう生きるかが大事
 ・ 命の長さよりどう生きたかが大事 
 と、締めくくられた。

(会報誌:2019年3月)