日本の酒

数多い「日本酒」本の原典

 19634年(昭和39年)──
坂口謹一郎・著『日本の酒』(岩波新書)が出版され、永い間、数多の日本酒に関する書物の中で燦然と輝く名著として評価されてきた。本書は、その名著が40数年を経て、装いも新たに、文庫化して登場。本書の表紙カバーのリード文には「…麹カビから育てた酒の文化史・社会史を古今の書に探り、科学の目で語る…」と。

全体の構成は次の七章。
第一章 甘口と辛口
第二章 品評会と統制
第三章 酒屋
第四章 民族の酒
第五章 酒になるまで
第六章 カビの力
第七章 日本の知恵
 日本の醸造学の最高権威が、分かり易い表現で酒を語る。

日本の醸造学の主流系譜

 著者・坂口謹一郎氏(1897~1994)は、越後上越市(旧・高田)の出身。東大応用微生物研究所長(初代)。文化勲章受賞。新春御
歌会始の儀に召人。 著書に『世界の酒』、『古酒新酒』、『愛酒楽酔』など。文字通り、日本の「酒の科学」の第一人者であり、第一級の文人である。

 現在、日本の醸造学の分野で活躍する人たちは、殆どが坂口氏の門下生。『日本の酒』の後継書ともいえるのが秋山裕一(1924~)著・『日本酒』(1994刊・岩波新書)。その目次。
第一章 日本酒の今昔
第二章 酒造りの原理
第三章 酒造りの不思議
第四章 日本酒の起源を語る第五章 日本酒に生きる人たち (広報委員長 樋口 高士)


日本の酒

坂口 謹一郎 著
岩波文庫
2007.8.17 刊

日本の酒

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