葬式の基礎知識(3/3)

会の活動報告

人生の最期を迎える本人・家族のための葬儀のポイント

望月 進 氏 (株式会社博善社 取締役)

三 一般葬と家族葬

 家族葬とは、家族や親族、親しい友人・知人で小規模に行う葬儀形式のことで、最近増えています。 家族葬にはっきりとした定義はありませんが、参列人数が1~30名程度で、一般的な葬儀と同様に、僧侶をお呼びすることが多いです。
 一般葬と家族葬の選択は、家族葬の良い点・悪い点を、よく理解することが大切です。

●家族葬のメリット
 親しい方のみで行うため、故人とのお別れをゆっくりと過ごすことができます。世間体にこだわることなく、自由な内容の葬送ができ、義理の参列者への対応が軽減されます。

●家族葬のデメリット
 葬儀の後にご不幸を知った方への対応が必要になります。一般葬であれば、参列者に「挨拶」として、故人の死去に至る経緯や参列の御礼などを一度に伝えることができますが、葬儀後に自宅へお越しになる方もいるため、結果的に、遺族が負担を強いられる可能性があります。

また、一般葬であればある程度見込める香典がほとんど見込めないため、家族葬は一般葬よりも結果として費用負担が大きくなることもあります。

(2019年5月 総務委員会)