磯ダコ捕り(粟島浦村)

にいがた情報
捕れても捕れなくても大人も子供も一生懸命秋の磯あそび

 新潟県北部に浮かぶ粟島の秋の磯遊びと言えば「磯ダコ捕り」があります。ミズダコ(通称磯ダコ)の習性を利用する磯ダコ捕りは、昔から島民に親しまれています。

 細い竹の先にヒラヒラとした赤い布や小さなカニを括り付け、磯ダコがいそうな岩と岩の間を、「ツンツン」と探っていきます。秋の磯ダコは食欲旺盛で、獲物と間違えて思わず手を出してきたところを、針の付いた棒で引き上げます。

 大きなものでは1㎏ほどとなり、捕れても捕れなくても、大人も子供も一生懸命遊んでいます。

 捕まえたタコは、一度冷凍して身を柔らかくし、島の特産のじゃがいもと一緒に煮込む「イモだこ」や干した後で、美味しく食べます。磯ダコ捕りは粟島ならではの大切な地域資源として受け継がれています。

問合せ先:粟島浦村 総合政策室
☎0254-55-2111(代)
(会報誌:2021年09月)