国道289号八十里越(三条市)

にいがた情報

『歴史の道百選』八十里こしぬけ武士の越す峠

 国道289号は、昭和45年に国道として認定された新潟県新潟市を起点として福島県いわき市に至る総延長約275㎞の道路です。このうち三条市(旧下田村)から只見町に至る県境部分が「八十里越」であり、実際の距離は八里しかないのですが、あまりの険しさゆえ一里が十里にも感じられたことから古来「八十里越」と呼ばれています。
 北越戊辰戦争ゆかりの地としても世に知られ、河井継之助を主人公にした小説『峠』は多くの歴史ファンを魅了しました。明治中期には大改修され、多くの人や物の往来の道として賑わいました。
 現在、県境部分19 ㎞は一般車両が通行出来なくなっていますが、国土交通省・福島県・新潟県では「通行不能区間」解消を目標に国道289号改築事業を共同で進めています。

問合せ先:三条市経済部 営業戦略室 観光係
0256-34-5605(直通)
(会報誌:2021年07月)

アイキャッチ画像:国道289号八十里越