尾台 榕堂 (漢方医学の権威)

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東京八重洲 尾台榕堂の碑


尾台榕堂(1799 ~ 1870)は、幕末の江戸にて、町医者をしながら漢方医学の道で大きな実績を残した名医。寛成11 年、中魚沼郡中条村(現・十日町市)で生れる。文化11 年(1811 年)、16 歳の春、青雲の志を抱き江戸へ向かい、日本橋北槇町の漢方医・尾台浅岳に師事。以後、研鑽を重ね、その才を認められて浅岳の跡を継ぐ。榕堂が残した医学書『類聚方広義』は、今でも漢方研究家の貴重な指針となる名著。上掲写真は、平成23 年、地元妻有中条の有志による顕彰事業として尾台家の跡地・東京八重洲の区道柳通りに建てられた「尾台榕堂の碑」(制作・藤巻秀正・二科会)。

(広報誌:2021年04月)