妙高山(妙高市)

にいがた情報

詩人は大白ばらと謳った

 幾度もの噴火によってできた成層火山で、別名「越後(えちご)富士」。
 大きな溶岩が並ぶ頂や硫黄臭漂う妙高山 地獄谷など、畏敬や他界を感じさせる道具の揃う妙高山は、「須弥山(しゅみせん)」(世界の中心にそびえる果てしなく高い山)とも呼ばれる霊山で、かつては登山禁止・女人禁制の山でした。
 南峰山頂には、妙高大神が祀られています。四季を通じて素晴らしく大きな感動をもたらしてくれる山を、冬に訪れた詩人の堀口大學はその姿を次のように謳いました。

「白ばら」
西のかた
いち夜に咲いた一輪の
空いっぱいの大白ばら!
雪晴れの朝の妙高!

(昭和22年初版「冬心抄」から)

参考出典:
1 https://myoko-togakushi.jp/nature/nature02/
2 樹下のひととき

(会報誌:2021年01月)

アイキャッチ画像:日本百名山