松国指定重要文化財 松苧神社(十日町市)

にいがた情報

茅葺屋根の改修工事が完成

 松苧神社は、十日町市(旧松代町)犬伏地内にあり、大同2年(807年)に創建されたと伝えられています。本殿は、明応六年(1947年)建立の木造茅葺屋根で、新潟県でも最も古い建築物のひとつです。
 前回の解体修理から、約40年が経過し茅葺屋根の痛みが甚だしい状態となったため、文化庁の指導・支援により修理を行いました。棟・茅葺きを全て取り除いた後、茅下地の腐朽した部分の取替え等を行い、軒先・平葺き・棟造り・刈り込みを順次行いました。
なお、本殿が標高360メートルの松苧山山頂に位置していることから、資材等の運搬はヘリコプターにより輸送を行いました。
 この修理は、同郷会の皆様から多額の御芳志を頂戴し実現できたものであり、厚く御礼申し上げます。

提供:十日町市役所松代支所
(会報誌:2020年11月)