越後十日町語会話講座

生活習俗と一体となつた話し言葉=方言の考察

●本書は、平成9年(1997年)、地元紙・十日町新聞(明治41年創刊)の制刊90周年記念として発刊された。
「十日町語会話」とは、かってこの地域で、何処の家庭でも日常的に話されていた言葉=方言のこと。
 本書の構成は、第1課から第4課までに各課15講座、計60講座が配されている。各講座は、夫々のテーマに基づき、状況設定がなされ、そこでの「十日町語」による”やりとり”が実に巧みに表現されている。この地で生まれ育った私にとっては、実に”リアリティ”が感じられるのである。

●方言とは、代々、幼児期に家族の交す会話が刷り込まれ、ごく自然に伝承されてきたものであろう。私自身のことを顧みても、3~4才頃、母と祖母が交していた会話が基底にあるようだ。それでは本書をひも解いてみることに――

「第2課 第4講座 副詞の用法
此処はへぇ はちゃと そんまの 国ざかい 一茶

此処とは、三国峠、つまり信濃、越後、上州の国境で、同じ意味を持つ副詞をそれぞれの国の方言で詠みこんでいる。ところで十日町語には、ヘェも、ハチヤも、スンマも全部存在する」

●著者・根津桃郎(本名・瀧澤政治)(1934~)氏は、十日町小・中・高を経て北大で学んだ会社経営者。
十高時代文芸誌『マロニエ』を創刊。3年後輩の小生が引継ぐという縁をもつ先輩。近年は蕪村研究で岩波『文学』(H28・3・4月号)に論考発表の本格派。東京十日町会・ペんくらぶ名誉会長。(広報・樋日)


越後十日町語会話講座

根津桃郎 著
十日町新聞社
発刊:1997.6・定価:2,500円


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